ジーンズなどに採用される外付けのヒップポケット。愛用している間にポケットの口が擦り切れてしまうことがありますよね。高価なジーンズなどであれば、専門業者に頼みしっかりとお直しするのがおすすめですが、普段着用のカジュアルなパンツであれば自分で簡易的に補修することができます。作業時間はあっという間の5分ほどです。そんなポケット口の補修方法についてご紹介していきます。
ポケット口の補修|ビフォー・アフターをチェック
上記写真が補修前の破れてビリビリのヒップポケット。ポケットの入り口が擦り切れてほつれライオンのたてがみのようになってしまっています…。子供と近所の公園などに出かけるときに使うパンツとは言え、さすがにボロボロです。
上記が補修後。とりあえずたてがみのようになっていた部分はなくなり、しっかりと補強されています。そこそこ目立ちますし、完璧な補修とはいいがたいのですが、近所へのお買い物や子供と公園で遊ぶ時の服だと考えれば、十分かなとも思います。
ついでにポケットの穴も補修しました。こちらは裏に接着芯を貼ってから「たたき」をしたもの。詳しいやり方は別ブログにて紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
ポケット口補修のやり方を解説
解説といっても特に難しいことはありません。まずはライオンのたてがみのようになっている部分をハサミでカットします。本体を切らないように丁寧に行ってください。
あとはポケット口をミシンで往復するだけです。ポイントは、前に前に進めるように、パンツの位置を入れ替えること。写真では針の左側にパンツがありますが、ポケットの端まで来たら、パンツをミシンの右側に動かし戻ります。
反対の端まで来たら再びパンツをミシンの左側に動かし…。を繰り返していけばOKです。5往復くらいすればそれなりに補強されるはずです。注意点はズボン本体にポケットを縫い付けてしまわないように注意すること。それ以外は特にありません。ステッチが波打っても味です。
同じような補修方法はカットソーなどさまざまな衣類の擦り切れに応用可能です。上記は長年愛用しているセントジェームスのえりぐり付近。擦り切れてきたので、ミシンでたたいて補強。主に部屋着なので、これで十分です。
擦り切れは「たたき」で簡易的に補修できる
以上、バックポケットの擦り切れをたたいてお直したレポートでした。完璧を求めるのであれば、ポケットをいったん取り外し、ステッチをほどき、裏からあて布をして、目立たないように繊維にそってみしんでたたき、ステッチを戻して、さらにポケットを縫い付けるといった工程が必要となりますが、日常使いの洋服にそこまでの手間はかけられないですよね。
日常使いのお洋服のお直しであれば、今回のように強引にたたいて補修するのがおすすめです。作業時間は5分ほど。それである程度は復活します。そもそもボロボロになるまで着た服はそれなりの愛着があるもの。そんなお洋服を自分でお直しするとさらなる愛着がわいてくるものです。ぜひトライしてみてください。