ミニマリストになる予定はないのですが、広くはない住宅事情と子供の成長を考えて、出来る限り不要なものは手放していきたいと考えています。そんな中で気になったのが大量のCD。少なくないスペースを占拠しています。そんなCDを悩みに悩みながら、少しだけ断捨離した話です。
私なりに考えたCDを手放す基準についてもご紹介してますので、CDの断捨離を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
CDの断捨離ができない理由
いきなり私事で恐縮ですが、モノを捨てる・手放すのが苦手なタイプです。色々なモノを断捨離中なのですが、CDはけっこう手ごわい存在です。
なぜCDの断捨離が手ごわいのか。自分を見つめなおすためにも、CDを手放せない理由を考えてみたいと思います。
CDというアイテムに対する思い入れ
現在我が家にあるCDは約1,000枚ほど。ものすごく多いかと言われるとそうでもないのですが、少ない数ではありません。どちらかといえば音楽が好きな方だと思っています。
一番音楽を楽しんでいた学生時代、音楽を聴くためには「CDを買うというのが大前提」でした。大好きな音楽を聴くための大切なアイテムとしてCDに妙な思い入れを持っています。
学生時代にお昼を我慢したお金で買ったCD、ライブを見て感動して買ったCD、発売日にタワーレコード福岡店(当時は天神北にあった)で買ったCDなど、思い出も断捨離を阻害する原因です。
また、そんな思い入れたっぷりのCDを売ったとしても、手元に残るのはわずかなお金のみ。手放す踏ん切りがなかなかつかない原因の一つです。
子供に新しい音楽を聴くきっかけを与えられる?サブスクに対する漠然とした不安感
突然ですが、我が家には子供が1人おります。「その子が聴くかもしれないからCDを取っておきたいな」と思うことも、CDを減らせない理由の1つとなっています。
今や音楽はダウンロードすらしない時代。サブスク的なサービスで大量の音楽を聴ける状態は今後も続くでしょうし、ますます便利になるはずです。今は小さい子供も音楽を聴きたいお年頃になったらきっとそれらサービスを利用することでしょう。
なのですが、そこにちょっとした違和感を感じている部分もあります。サブスクは確かに便利です。また「この曲好きならこの曲も好きでしょ?」というレコメンド機能には驚かされてばかり。オジサンとなり音楽への興味がすり減った今でも「この曲ヤバい!」と思うことも多々あります。
一方でこのレコメンド機能に漠然とした不安を感じるというか…。
いろいろなジャンルの音楽に触れて、酸いも甘いも噛み分けた後ならレコメンド機能も便利だと思うのですが、ティーンエージャーの幼い耳に好みの曲ばかりかけられると趣味が偏って広がらないんじゃ…なんて心配をしてしまうのです。
じゃあ自分が子供だった頃はどうだったのかと考えてみると、音楽と出会うためのツールはもっぱらラジオ(中学生時代には気に入った曲をメモするための専用ノートを持ってました)。あるいは友人に勧められたり。
音楽に飢えていたころは家にあったレコードを適当にかけてみるなんてこともしていました。
けっこう気に入っていた吉田拓郎の「元気です」。なんか心にひっかかる井上陽水の「氷の世界」。意味がわからなかったけどジャケットが面白くてかけてたマイルス・デイヴィスの「アガルタの凱歌」など、案外覚えているんですよね。
子供に新しい音楽との出会いのきっかけを作りたい。そこではデータではなくモノとしてのCDが役立つかも。そんな思いがCDの断捨離ができない一番の理由なのかもしれません。
まあ、こんな理由でCDを取っておいても、子供は何の興味も示さない可能性は大ですが…。
CDを手放したい理由
CDの断捨離ができない理由は先に述べた通りなのですが、一方でCDを減らしたいと思う理由もいくつかあります。
データで良いのではという思い
そもそもの話として、このご時世、音楽を聴くのにCDは必要ないですよね。わざわざCDをプレーヤーに入れるということはほとんど無く、たいていはiTunesに取り込んだデータかSpotifyで音楽を聴いています。
ジャケットなどを眺めることも基本的にはありません。これではただのデータの入れ物ですよね…。思い入れがありつつ、データで良いのではとも思う。完全に矛盾しています。
物理的なスペースを確保したい
子供が生まれ成長するにつけ、部屋の物理的なスペースを増やしたいと思うようになりました。部屋を広くするためには引っ越すしかないので、とりあえずはモノを減らすということになります。
我が家でモノを減らすということになれば、CDは避けては通れないアイテムの一つです。
ということでCDの整理!
悩みに悩んだ結果、CDを減らすことにしました。そこで取った行動についてご紹介です。
図書館の利用でCDを増やさない
モノを減らすためにはまずは増やさないことが肝心です。
時々「このアルバム聴いてみたいな」と思うことがあるのですが、たいていはザ・名盤的なアルバムです。この手のCDはどこかしらの図書館で借りられるもの。それらを借りることで「聴きたい」という欲を抑えています。
年に1~2枚くらいは「新譜で買いたい!」と思うこともあるのですが、その場合にはLPを選ぶようにしています。LPを選ぶ理由はCDよりも所有欲が満たされるから。
結局「モノ増やしてるじゃん」という話なのですが、年に1枚くらいなので、ココは目をつぶることにしています。
ちなみに2020年に購入したのは1枚のみ。Yo La TengoのSleepless Nightという12インチアナログです。
少しは手放して売ることに|基準をどこにするか
増やさないだけでは減らないので、いくつかのCDは手放すことにしました。そこで悩ましいのが「基準をどこにするか」ですよね。そこで考えたのが以下の2つです。
- 存在自体を忘れていて、聴きなおしてもピンとこないもの
- 個人的に「駄作」という印象が強いもの
社会人になって購入したCDは聴きこむ時間も少なく、購入したこと自体を忘れているものも少なくありません。
棚を眺めて「コレなんだ?」と思ったモノを引っ張り出し、とりあえず再生。グッとくればとりあえずキープですし、グッと来なければ売る方に分類です。
もう一つの基準は「駄作という印象が強いもの」です。かつての私は好きなミュージシャンのアルバムは新譜が出るたびに購入していました。
それらの中には「微妙だな…」と聴かなくなったものも少なくありません。ちょっと前なら「好きなミュージシャンのCDはコンプリートしておきたい」なんて思いもあったのですが、最近ではそこまでの思い入れもなくなりました。
なお、「駄作」という印象が強いCDに関しては、一応聴いてみてその印象が変わらなければ手放す方に分類です。
手放すCDで悩んでいる方はコンプリートという考えを捨ててみてはいかがでしょう?それだけで手放しても大丈夫なCDが見つかるかもしれませんよ。
これで手放すことに決めたCDが数十枚ほど。とりあえずメルカリに出品してます。けどCDってなかなか売れないですね。どこかのタイミングで買い取り業者に持ち込む予定でいます。
CDは無理のない程度で断捨離
以上、CDを断捨離して少しだけ減らしたお話でした。ゴソッと手放すと後悔しそうなので、とりあえず少しづつ減らしています。それでもちょっとしたスペースが生まれ、部屋は少しだけ片付きました。CDの断捨離は無理のない範囲で続けてく予定です。