人生もおそらく折り返した40代前半のある日のこと。ふと「しっかりと音楽を聴く時間って貴重だよなぁ…」なんてことが頭をよぎります。となると、よりよい音で音楽を聴きたくなるもの。パソコンデスク上に直置きしていたスピーカーを、「もっといい音で鳴らそう」と思い立ちました。
机に設置したスピーカーの音を変える(良くなるかは別問題)のに手っ取り早いのはスピーカーを耳の位置まで上げること。それだけで驚くほど聴こえ方が変わるものです。嘘だと思ったら、スピーカーの高さと耳を合わせてみてください。聴こえ方がぜんぜん違うはずです。
ということで、さっそくスピーカースタンドを物色してみましたが、サイズ的にちょうどよいものが見つかりません。また、自作のリーズナブルなスピーカーにセットするにしては「微妙に高いよね…」ということも気になるところです。
ということで、スピーカースタンドを自作してみることにしました。材料となる木材を購入(というか物色)するつもりで近所のホームセンターに出かけてみたら、スピーカースタンドにちょうどよさそうな鋼製束なるアイテムを発見。しかも、お値段も2本で1,000円ほどと超リーズナブルです。自作というかほぼ代用でスピーカースタンドが手に入りました。
結果としては、音の輪郭がはっきりし(その分パワーが失われた感じもありますが)大満足。お手軽になおかつ安くスピーカースタンドを自作したい方はぜひ参考にしてみてください。
自作というかほぼ代用のスピーカースタンド
さっそく、自作(というかほぼ代用)スピーカースタンドをご紹介します。
ホームセンターで手に入れた鋼製束(1本500円ほどとリーズナブル)に100均で購入したスプレー(マットブラック)で塗装を施しました。
建設現場で使われるアイテムということで、重さもあり、安定感も抜群。スピーカー高さの調節も簡単に行えます。もともとはザ・現場という雰囲気だったのですが、黒く塗装したことにより、スピーカースタンドらしい見た目になりました。
スピーカーは自作のフルレンジ。耳の高さにセッティングすることで、音の輪郭がはっきりし、音像の定位が驚くほどクリアになりました。
一方で、音がクリアになったからなのか、迫力が失われた(のか、パワー不足がはっきりしたのか)感も。音がよくなったのかというと一概に言えない部分もあります。まあ、オーディオの世界なんてそんなモノでしょう。
自作というかほぼ代用スピーカースタンドの作り方
作り方というほどのことはないのですが、参考にしたい方もいるかもしれないので、一応解説しておきます。
必要な材料
まずは鋼製束を手に入れましょう。私はコーナン(大手ホームセンター)の店舗で購入しましたが、アマゾンなどでも手に入るようです。今どきはネットでなんでも手に入りますね。
私の購入した鋼製束は上部がL字になっていましたが(近所のコーナンにはそれしか無かった)、水平なモノもあるよう。我が家の場合は小さなスピーカーなのでL字で問題無かったのですが、大きめのスピーカーを乗せたい方は水平な方がよいはずです。
鋼製束には高さも色々あるようで、適切なサイズが見つかりやすいこともメリットです。
鋼製束そのままですと、現場感が強いので、黒く塗装することに。
ダイソーで購入したマットブラックのスプレー。用途に金属とあるので、大丈夫だろうと適当に買ってきましたが、特に問題なく使用できました。ちょうど塗装が終わったころに出なくなり、量も適量だったようです。
高さの調節をする
塗装する前に、まずは高さの調節から。ネジをくるくる回すと高さの調節が可能。自然な態勢を取ったときに耳のあたりにくるようにしました。
ナットが締まっているとネジが動かないので、レンチなどの然るべき工具で緩めてください。
高さを調節したら、ナットをしっかりと締めます。これでぐらつかず、しっかりとしたスピーカースタンドの出来上がりです。
スプレーで塗装
続いてはスプレーで塗装します。高さの調節を済ませたモノをそのまま塗装しました。
段ボール箱やごみ袋を駆使し、ベランダを汚さないようにしたら、あとは薄くスプレーしていくのみ。
一度にキレイに塗ろうとせず、何度か重ね塗りをするつもりで挑んだ方がうまくいく気がします。
しっかりと乾燥させたら出来上がり。
スピーカーを乗せて、好みの場所にセッティングしましょう。
スピーカースタンドを机の上にただ置いただけだと心元ないので、足元はダイソーで購入した「ゲル両面テープ」で固定。
厚みと柔軟性があり、スピーカーの余計な振動をカットしてくれそう。また、かなりしっかりとくっついており、地震対策としてもよさそうです。
スピーカースタンドの代用品は鋼製束がおすすめ
以上、鋼製束を利用してスピーカースタンドを自作(というかほぼ代用)した話でした。スピーカーの高さが上がったことで、音の輪郭がはっきりし、お気に入りの曲がこれまでのは違った感じで聴こえています。
一方、もうちょっとパンチのある音にならないかなぁ…なんて思いも生まれており、ちょっとした沼が始まりそうでおびえたりもしつつ。いずれにしても、鋼製束のスピーカースタンドはおすすめです。
以下ブログでは開放型だったスピーカーを密閉型に改造した話を紹介しています。気になった方はぜひチェックしてみてください。