フェンダーチャンピオン600を愛用し始めていつのまにか10年以上が経過しました。それを期に、この愛すべき小型チューブアンプについて良いところ・悪いところを包み隠さずレビューしたいと思います。
生産を中止してずいぶんと時間が経ちましたが、中古はまだまだ販売されています。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
チャンピオン600ってこんなアンプ
レビューする前に、チャンピオン600について軽くご紹介しておきたいと思います。
小型真空管アンプのはしり
今でこそ小型で安いチューブアンプは珍しくありませんが、チャンピオン600が復刻された当時(2008年ころ)はけっこうレアな存在でした。
そのころ、小型で比較的安いチューブアンプとしてはオレンジのタイニーテラーがあったくらいでしょうか。コンボタイプのアンプはほとんど無かったはずです。
そんな中で突如として現れたのがチャンピオン600。発売直後の2009年ころ、渋谷の楽器店で偶然に見かけ、物珍しさと「Fender USAの真空管アンプがこの価格で手に入る!」という高揚感から即購入し、今に至ります。
【追記】
パワー管を交換しました。その時の模様を下記ブログにてご紹介しています。併せて参考にしてみてください。
【さらに追記】
電解コンデンサが容量抜けを起こしたため、お直しにだしました。下記にてその模様を紹介しています。
チャンピオン600のスペック
サイズは幅31×奥行19×H29cmとかなり小ぶり。重量は約7㎏です。
インプットはHIとLOWの2系統。出力は5Wで、コントロールはボリュームのみです。
スピーカーはフェンダーオリジナルのもの。サイズは6インチです。ジェンセンやウェーバーに乗せ換えるという人もいます。面白そうだし私もモディファイしようか悩んだのですが、とりあえず今の音に不満も無いのでオリジナルのままです。
チャンピオン600のおすすめポイント
購入してからいつのまにか10年以上が経過。そこで感じたおすすめポイントについてご紹介していきたいと思います。
つまみはボリュームのみという潔さ
お気に入りポイントの1つがコントロールのシンプルさです。あるのはつまみが1つだけ。使いたい時にはシールドを挿してボリュームをひねるのみ。余計なことを考える必要はありません。
チャンピオン600は家で使うケースが多いはず。サッと取り出してサッと使えるというのはけっこう重要です。
自宅用にちょうど良いサウンド
チャンピオン600の音はかなり素直な感じです。ギターや弾き手によってかなり変化します。
素直な音なので練習用としておすすめですし、ちょっとつま弾いて遊ぶというのにもピッタリです。我が家ではストラトを直結して遊んでいます。
小ぶりなサイズ感とキュートな見た目
ギターアンプって「どこにしまうか問題」がありますよね。チャンピオン600は小ぶりなサイズ感(幅31×奥行19×H29cm)なので、出しっぱなしにしておいても凄く邪魔になるということはありません。
またビンテージ感あふれる見た目もキュートなので、部屋の雰囲気ともマッチ。PEAVEYのギターアンプとかだとそこだけ雰囲気がヘヴィメタルになっちゃいますが、チャンピオン600であれば違和感なく溶け込みます。
フェンダー チャンピオン 600の微妙なところ
続いてはチャンピオン600の微妙なところについてもご紹介していきます。購入を検討されている方は良い部分・悪い部分を見極めた上でご検討ください。
ハンドルにヒビが…
購入して10年以上経ったので、経年劣化も出てきました。レザー調のハンドル部分はひび割れてボロボロ。まあ音には関係ない部分ですが、微妙に気になります。完全にダメになったらレザーで作り直すしかないですね。
都内マンション住まいとしては音がデカい
チャンピオン600は5Wなのですが、そこはチューブアンプ。見た目のワリに音は結構大きめです。ボリュームはいつも4~5。それでもちょっとヒヤヒヤしながら弾いています。
スタジオに持って行ったことが無いのでフルテンにしたことはありません。どんな音がするのやら。
【関連記事】
同じく愛用しているオレンジのタイニーテラーについて下記ブログでご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
結論:チャンピオン600は素敵なアンプ
以上、10年以上愛用してきたフェンダーチャンピオン600のレビューでした。素直な良い音なので家で使うのにもってこいです。小さくて見た目もカワイイという部分も家庭用としてのおすすめポイント。
製造を中止してからずいぶん経ちますが、中古が出回っています。見かけたらチェックしてみてください。家用のチューブアンプを探しているのであれば、おすすめですよ。