リーズナブルかつヘルシーな鶏むね肉ですが、悩ましいのが鶏皮の存在。余った鶏皮、皆様どうしていますか?私のおすすめは、「とりあえず冷凍し、ある程度溜まったら、鶏油(チー油)を取る」です。鶏油(チー油)そのものも美味しいのですが、作成過程で生まれるスープが絶品。「鶏皮をそのまま捨てるのはモッタイナイな…」なんてお考えの皆様はぜひ参考にしてみてください。
鶏皮から鶏油(チー油)を取る方法
それではさっそく鶏油(チー油)の取り方について解説していきたいと思います。時間はかかりますが、特に難しいことはありません。
鶏皮を集める
まずは鶏皮を集めることから。私は保冷バッグに詰め込んでいき冷凍。保冷バッグが満タンになった時点で鶏油(チー油)を取ることにしています。下記が集めた鶏皮。まあまあ大量です。
とはいえ、集めるのが大変かというと、そんなことはありません。日常の中で、鶏むね肉を使うたびに、余った皮を詰め込んでいくだけ。なお、冷凍庫の中で行方不明にならないように「鶏皮」と明記しておくことをおすすめします。冷凍すると「見た目的によくわからない何か」になってしまうので…。
鶏皮を解凍
まずは鶏皮を解凍します。写真は解凍を早めるため、熱伝導性の高い銅の鍋に乗せているところです(我が家には電子レンジが無いのです)。
皆様はレンジの解凍機能などをご活用ください。
鶏皮を茹でる
鶏皮が解凍できたら、あとはひたすら茹でるのみ。水から煮込み、まずは強火で。沸騰したら弱火でグツグツと。アクが出てくるので、それをすくいながら、1時間ほど、気がすむまで茹でましょう。だんだんと表面に黄色い油が浮いてくるはずです。
フライパンで炒めるようにして鶏油(チー油)を抽出する方法もありますが、私はついでにスープを取りたいので、茹でる方法を選んでいます。
表面の油をすくい、別鍋で水気を飛ばす
最後にチー油を分離する作業です。表面の鶏油(チー油)をすくい取り、別の鍋に移します。水分も多少入ってしまうはずですが問題ありません。その鍋を火にかけますと、水分が蒸発し、鶏油(チー油)だけが残ります。水と油は沸点が違うため、簡単に分離できるというワケです。
水分が蒸発し、鶏油だけになったら、清潔な瓶(今回は煮沸消毒済)に移し替え、作業は完了です。
鶏油ができた途端に料理に使ってしまったため、ちょっと少な目になっています。取れた鶏油(チー油)は冷蔵庫に保管です。
残ったスープと鶏皮も美味しい!
鶏油(チー油)を取ったあとのお楽しみが美味しいスープ。市販の鶏ガラスープの素とは全然違う、そのままでも飲めるほどに味の濃い鳥のスープです。今回は酒・塩で味を調えて、鶏のつみれと白菜のお鍋にしました。味がしっかりとしているので、カレーのベースにもおすすめ。さまざまな料理に活用できます。
一方の鶏皮は、オーブントースターでカリカリに焼いてお酒のおつまみに。まあ、味は抜けていますが、ザクザクとした食感はビールにぴったりです。
余った鶏皮は冷凍しておいて鶏油(チー油)にするのがおすすめ
以上、鶏皮を使って鶏油(チー油)を取った話でした。鶏油(チー油)はインスタントラーメンにちょい足ししたり、チャーハンを作る際に大活躍してくれます。また上記でご紹介した通り、美味しいスープが取れるのも、鶏油(チー油)を作る楽しみの1つ。
時間はある程度のかかりますが、特に手間はかかりません。また、食材を無駄にしなくて済むこともメリット。鶏皮はとりあえず冷凍しておいて、時間があるときにぜひ挑戦してみてください。¥