バイアステープの使い方|直線へのきれいな付け方を徹底解説

バイアステープの使い方|直線へのきれいな付け方を徹底解説

作品をワンランクアップさせてくれるバイアステープですが、きれいに縫い付けるのが難しい…という側面もあります。そんなバイアステープの使い方でお悩みの方に向け、直線へのきれいな付け方を徹底解説しています。バイアステープを付けるのが苦手…と感じている方はぜひ参考にしてみてください。

バイアステープの使い方|直線にきれいに付けるポイント

それでは早速バイアステープを直線にきれいに縫い付けるためのポイントを解説していきます。カーブへの付け方は別途紹介する予定です。

バイアステープの裏・表をしっかりと確認する

今回は「キャプテン」のふちどりバイアステープを使いましたが、この製品には裏と表があります。以下、生地に乗せた写真ですが、幅が狭い方が表で、幅広い方が裏です。

キャプテンのバイアステープに限らず、多くの製品は表と裏で幅がちょっと違います。縫い付ける前にしっかりとチェックしておいてください。

ちなみに使ったのは以下のアイテム。

カラーが豊富かつ、比較的リーズナブル(重要)ということで愛用しています。

ステップ①:裏側からバイアステープをしつける

今回使ったバイアステープのパッケージには「生地をはさみ込むだけで縫えます」とありますが(確かにそれでもそれなりに縫い付けられます)、今回は「きれいな付け方」ということで、もうひと手間加えます。

まずは生地の裏側から、バイアステープと生地を中表にしてしつけ縫いします。とりあえずの目標は以下の状態です。

きれいにしつけられたら、直線へのバイアステープ付けはほぼ完成といって過言ではありません。ということで、きれいにしつけるためのポイントを解説していきます。

ポイント:バイアステープがたるまないよう注意

バイアステープはたるむと見た目がいまいちなので、たるまないように、写真の矢印方向にほんの少しだけ力を加えながら縫い付けています。

とはいえ、本当にほんの少し軽く力がかかっている程度で十分です。過剰に引っ張ると布がつって微妙な結果になってしまいます。

ポイント:位置決めが肝心!バイアステープの端と生地の端がズレないように

バイアステープをきれいにまっすぐ縫い付けるためには、バイアステープの位置決めが肝心。生地の端とバイアステープの端がズレないようにセットします。

針の位置だけでそろえてもだんだんとズレるため、進行方向側をそろえておくことが重要。私の場合は、以下の写真のように、ミシンの角付近でバイアステープの端と生地の端をそろえています。

ミシンの角付近で位置を揃えたのち、針とミシンの角の中心付近を微調整します。バイアステープが左に寄れがちなのでほんの少し右に補正するイメージです。

これでバイアステープの端と、生地の端がきっちりとそろいます。そこから指で押さえたまま、ミシンで縫い進みましょう。

人差し指で押さえているあたりまで縫い進んだら、ふたたびミシンの角あたりで、バイアステープの端と生地の端を揃えます。以下くりかえし。それだけでズレずにまっすぐ縫い付けられます。

まっすぐしつけられたら、あとは簡単です。

表側からバイアステープを縫い付け

続いては生地とバイアステープを表に返して縫い付けます。いろいろな流儀がありますが、今回はオーソドックスなステッチが目立つやり方です。

ポイント:縫う基準を明確にする

表側はステッチが目立つので、バイアステープと針の位置が重要。私の場合は、以下の写真のように押えの隙間を基準として縫い進めています。

基準がズレないように、ゆっくり丁寧に縫い進めます。

ポイント:位置決めが肝心!裏側のステッチがごくわずかに隠れる位置で押さえる

表・裏とステッチをきれいに入れるためには、バイアステープの位置決めが肝心。目印となるのが、裏側から縫ったしつけのステッチです。ステッチがごくわずかに隠れる位置でバイアステープを押えます。

ステッチがしっかり隠れる位置まで表側を引っ張ると、裏側のステッチが落ちてしまいますし、ステッチが見えている位置だと、裏側のステッチが微妙な位置に…。「ステッチがごくわずかに隠れる位置」がポイントです。

縫い終わると以下のようになります。

表側も裏側も、バイアステープの端にステッチが来ておりいい感じです。アイロンをかけて落ち着かせましょう。

以上が、直線へのバイアステープの付け方でした。パンツの両端をパイピングで処理。

最終的には以下のようになりました。

ロールアップした裾からちらりと見えるピンク色がほどよいアクセントに。バイアステープのおすすめの使い方です。

バイアステープはおすすめのアイテム

バイアステープはたるんだりズレたりと使い方が難しいアイテムではありますがポイントを抑えつつ作業すれば、驚くほどきれいな仕上がりになります。紹介したやり方を参考に、バイアステープに挑戦してみてください。

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