福岡県久留米市出身・東京在住者がおすすめ|久留米観光で訪れるべきお店

福岡県久留米市出身・東京在住者がおすすめ|久留米観光で訪れるべきお店

福岡観光というと福岡市内に目がいきがちですが、さらにディープな福岡を体験してみたいのなら、周辺エリアに足を伸ばすのもおすすめ。そして周辺エリアでもおすすめなのが久留米市。言語・文化などが福岡市内とは大きく異なっており、なおかつ市内からのアクセスが良く(市内から30分)、半日程度でも十分に楽しめます。

そんな福岡県久留米市で30年間過ごし、現在東京で10年ほど過ごしている私。帰省するたびに絶対に寄りたいお店があります。いずれも最高過ぎるお店で、東京その他エリアでは味わえない・見られないものばかりです。基本的に公共交通機関で訪れやすいお店を選んでいます。

久留米市へのアクセス

福岡市内観光のついでに久留米を訪れるなら西鉄電車が便利。久留米市内の主要駅は西鉄久留米駅とJR久留米駅なのですが、西鉄が商業の中心、JRは市役所や工場など行政・経済の中心地に立地しており、観光メインだと西鉄の方が楽なんです。

福岡(天神)駅から西鉄久留米の間には太宰府があり、観光にも便利。久留米からさらに足を伸ばせば、同じく福岡観光の名所である柳川があるので、セットで観光するのもおすすめです。

福岡(天神)から久留米までは特急電車で30分(特急料金は不要)。都内で30分電車に乗るのは普通の感覚ですが、福岡の人にとっては互いに地の果てくらいに思っているのが不思議なところです。

久留米市内:観光客におすすめのスポット

久留米ラーメンの超人気店:ひろせ食堂

観光で久留米を訪れる人の多くは本場の久留米ラーメンを体験したいと考えているはず。モヒカンラーメンや大砲ラーメンなど、久留米には多くの人気店がありますが、せっかくならば、他では食べられないお店が良いですよね。となると「ひろせ食堂」をチェックしてみてください。ひろせ食堂には支店などなく、正真正銘久留米市内のこの1店舗のみ。まさに、ここでしか味わえないラーメンです。

しかも、西鉄花畑駅から徒歩5分ほどとアクセスが良く、観光客も気軽に訪れれることが可能です。

味は私が小学生の頃に食べていたような昔ながらの久留米のラーメン。スープは濃厚・塩味濃い目(昔より濃くなった気も)、麺はもっちり。最近お値段が上がりましたが、それに伴い、麺が見えないほどにチャーシューが増量しています。

久留米のラーメン屋さんは焼き飯を出すことが多くあるのですが、こちらのお店はその代表格。多くの人が焼き飯セットを頼んでいます。これがかなりのボリュームなので、セットを頼みたい方はお腹を空かせて訪れることをおすすめします。なお、中央のテーブルにアルミホイルが設置してあり、セルフでお持ち帰りが可能。その場で食べられなくても大丈夫です。

注意点はとにかく並ぶこと。何せ一つ一つのラーメン・焼き飯を順番に作っていくため、提供までに時間がかかるんです。まあ、本でも持ってのんびりとお待ちください。また、夕方早めの時間に終了してしまうので、あまり遅くならないこともポイントです。

店名:ひろせ食堂
住所:福岡県久留米市梅満町1112
電話番号:0942-32-8967
定休日:日曜日・月曜日
営業時間:10:30~無くなり次第
最寄り駅:西鉄花畑

なお、さらに久留米ラーメンを極めたいと考えるのであれば「南京千両」と「丸星ラーメン」をチェックしてみてください。

南京千両は久留米ラーメンのルーツとされるお店で、豚骨ラーメンらしからぬあっさりしたスープがポイント。「豚骨ラーメン」と思って食べると肩透かしを食らうかもしれませんが、久留米ラーメンの歴史に触れることができる記念碑的な味です。すべてはここから始まりました。

一方の丸星ラーメンは24時間営業を日本で初めて取り入れたというお店。お世辞にも綺麗とは言い難い店舗なのですが、独特の雰囲気があります。もちろんラーメンも美味しいです。24時間営業故、タイミングによってスープの濃さが変化するのも面白いところ。丸星ラーメン好きは「●●時ころが一番ウマか」なんていうこだわりを持っていたりします。

両店とも久留米以外にはお店がないので、まさにここでしか味わえない久留米ラーメンです。

独自進化の久留米焼き鳥:焼き鳥 鉄砲(花畑店)

久留米独特の食文化がみられるのが焼き鳥です。焼き鳥なんて日本中同じようなメニューが出されてそうですが、そうではありません。そもそも福岡で一番人気の焼き鳥メニューは「豚バラ」です。多くの人は「えーっと、まずはビールで、豚バラを人数分と…」といった注文の仕方をするほど。

あまりにもそれが自然な風景だったため、豚バラは焼き鳥じゃないと気付いたのは東京に出てからのことです。

そもそも久留米は焼き鳥店がやたら多いエリアです。というのも、久留米はブリジストン・ムーンスター・アサヒシューズに代表されるゴム産業の街。多くの工場労働者が過ごしていました。そこで気軽に食べられる焼き鳥は大人気となり、焼き鳥店がやたらと多くなったそう。とある調査によると人口当たりの焼き鳥屋店舗数は日本一とのことです。

さらに独自の進化を遂げたのが久留米大学医学部の存在です。学生の多くも焼き鳥を楽しんだそうで、そこで生まれたのが「ダルム」や「ヘルツ」といった独特のメニュー。ダルムは腸、ヘルツは心臓のドイツ語です。医者の世界ではドイツ語が使われることも多かったとのことで、学生がノリでドイツ語を使っていたらそのまま定着したようです。福岡県内でも久留米にしかないメニューですから、ぜひトライしてみてください。

前置きが長くなりましたが、久留米で高い人気を誇る焼き鳥屋さんのひとつが「鉄砲」です。写真は花畑店。焼き鳥屋さんというと独特の雰囲気で入りづらい…と感じる方もいるかもしれませんが、花畑店はかなりきれいな店舗で子供連れでも楽しみやすいはず。西鉄電車の花畑駅から徒歩圏内なので、旅行者でも訪れやすいかと思います。

ザ・焼き鳥屋の雰囲気を味わいたい方は本店(西鉄久留米駅から徒歩圏内)を訪れてみてください。なお、鉄砲本店の並びには、日吉丸・鳥助という焼き鳥屋さんがあり、いずれも人気。味の違いを楽しむのもおすすめです。

花畑店にせよ、本店にせよ、西鉄の駅が近いため、ビールと焼き鳥を楽しんだのちに福岡市内のホテルに戻ることも可能です。

店名:鉄砲(花畑店)
住所:福岡県久留米市西町921-15
電話番号:0942-39-7139
定休日:火曜日
営業時間:17:00~23:00
アクセス:西鉄花畑
公式サイト

久留米うどんの超人気店:立花うどん

最近ではちょっと注目を集めるようになりましたが、福岡の人はうどんが大好き。個人的にはラーメンよりもむしろうどんを食べる人の方が多い気がします。そして、久留米で人気のうどん店といえば「立花うどん」です。

車じゃないと行きづらいところにあるのが悩ましいところですが、訪れる価値は多いにあるのがこちらのお店。ほんのり甘いスープと、もっちり柔らかな麺が最高のハーモニーを生み出します。おすすめのトッピングは「肉・ゴボ天(ごぼう天)」。甘めの味付けで柔らかく煮込まれたお肉がスープに深みを与え、太めにカットされたゴボウの天ぷらがパンチを与えます。

なお、先日訪れた際、昔よりもゴボウの天ぷらが大きくなっていました。インスタ映えのようなものを意識しているのかもしれません。長く続けていくためには、そういった工夫は大切ですよね。

Tシャツを販売していたので、子供用に購入してきました。カワイイです。

「あっ!立花うどん!」と突っ込む人がいたら、それはきっと久留米出身者に違いありません。なお、大人が着ると立花うどんの店員さんになってしまうので注意が必要です。

そんな立花うどんへ、公共交通機関を利用するのであれば、西鉄久留米駅より西鉄バスに乗り換えて、「地場産業センター入口」を目指すか(近いが本数は少ない)、あるいは同じく西鉄バスで「合川」を目指すか(本数は多いが15分くらい歩く)でしょうか。なお、西鉄久留米駅からタクシーであれば15分ほどで到着します。

通販もされているので、ちょっと行きづらい…という方はそれを利用するのも良いかもしれません。

なお、立花うどんは朝9:30から営業しています。ですから、朝食をここで食べ、久留米観光のスタートとするのもおすすめです。

店名:立花うどん
住所:福岡県久留米市東合川5-6-1
電話番号:0942-44-3939
定休日:火曜日・第3水曜日
営業時間:9:30~21:00
アクセス:西鉄久留米駅よりバスで20分
公式サイト

久留米随一のオシャレスポット:コーヒーカウンティ

突如として現れ、瞬く間に超人気店となったのがコーヒーカウンティです。もともとは焙煎所(今とは違う目立たない場所にあって入りづらかった…)で豆を売っているというスタイルだったのですが、人気が人気を呼び、大人気に。今では素敵なカフェを営業されています。

カフェでコーヒーを飲むのも良いのですが、豆を購入するのもおすすめ。サービスでコーヒーが一杯ついてきます(お得!)。店内で飲むこともできますし、プラス100円のカップ代でテイクアウトも可能です。

豆はフルーティーな浅煎りがメイン。好みを伝えればおすすめの豆を選んでくれますよ。先日私が購入したのはエチオピアのモノ。下記のような詳しい説明書きが添えられているので、コーヒーに詳しくなれます。

なお、コーヒーカウンティの周辺はカフェや美容院が立ち並び、久留米市内で最もオシャレなエリアとなっています。ビールが飲みたいと思ったら、道を渡ったところにあるLEONがおすすめ。美味しいクラフトビールがイタリアンと共に楽しめます。

店名:コーヒーカウンティ
住所:福岡県久留米市通町102-8
電話番号:0942-27-9499
定休日:火曜日
営業時間:11:00~19:00
最寄り駅:花畑駅より徒歩15分
公式サイト

レアスニーカーの宝庫:ペルシカ

久留米といえばムーンスターとアサヒシューズの工場があり、多くのスニーカーが作られています。2022年現在、日本製のオールスターが販売されていますが、それは久留米で作られたものです。そんなスニーカー工場のおひざ元ですから、当然のように素敵なスニーカーが手に入ります。

スニーカー探しにまず訪れるべきはコチラのペルシカです。他ではめったに見かけないレアなシューズ(多くは久留米製)が所せましと並べられた姿は圧巻そのもの。スニーカー好き・靴好きであれば狂喜乱舞すること間違いなしです。東京でもこんな景色は見ることができません。

なぜレアなスニーカーが多いのかというと、そもそもこちらのお店で企画した製品が多いから。それが日本全国に流れていく、言わば「レアスニーカーの源流」というワケです。

なお、お店は常時開店しているワケではなく、基本的にはカギがかかっています。

「アレ?閉まってる?」と思うのですが、横に呼び鈴があるので、それを鳴らすと2階から店員さんが下りてきてくれます。普段は2回で作業されていて、お客さんが来た時だけ接客するスタイルだそうです。

ちょっとドキドキしますがスニーカー好きであれば勇気を出してボタンを押してください。

店名:ペルシカ
住所:福岡県久留米市小頭町10−9
電話番号:0942-34-3883
定休日:不定
営業時間:11:30〜19:00
アクセス:花畑駅より徒歩10分
公式サイト

リーズナブルにスニーカーを買える:ムーンスター売店

リーズナブルにスニーカーを手に入れたいと思ったら「ムーンスター売店」を訪れましょう。ムーンスターの工場に併設された売店で、出来立てほやほや(なのかな、違うかもな…)のスニーカーが雑然と並べられています。価格は市場価格よりも大幅に安く、半額くらいで販売されていることも。山と積まれたスニーカーの箱から、宝さがしのような感覚でスニーカーをDigっていきましょう。

並べられたスニーカーの多くはファッショナブルというよりも価格や履き心地を重視したようなタイプなのですが、中にはお宝も眠っています。また、「コレってサンプル品なのかな」というような、他では見かけないレアスニーカーに出会えることもありますよ。

悩ましいのが平日しか営業していないこと。平日に久留米を訪れた方はぜひチェックしてみてください。場所はJR久留米駅より徒歩10分ほど、西鉄久留米駅や花畑駅からは徒歩20分くらいです。ちなみに、花畑駅から向かうと、先にご紹介したペルシカの横を通ることになるため、両方を訪ねてみるのも良いかもしれませんね。

なお、工場に併設された売店のため、一見すると「コレって入っていいのかな…」となるのですが、一般のお客さん向けに販売しているので問題ありません。勇気を出して一歩を踏み出してみてください。

店名:ムーンスター売店
住所:福岡県久留米市荘島町5-1
電話番号:0942-30-7755
定休日:土曜日・日曜日・祝日
営業時間:10:00~17:00
アクセス:JR久留米駅から徒歩10分、花畑駅から徒歩20分
公式サイト

福岡観光の際にはぜひ久留米にも立ち寄って

以上、久留米に30年間住んで、今は東京に住んでいる立場からおすすめする久留米市内の観光スポットでした。福岡観光において特にメジャーな存在ではありませんし、訪れようという気持ちにはなりにくいのですが、福岡市内とは全く異なる文化がありなかなかに楽しいもの。福岡市内からのアクセスも良く、おすすめです。

また、以前福岡市内を観光した友人から「博多弁を聞けなかったのが残念…」なんて声を聞いたことがあるのですが、久留米市ならばよりディープな筑後弁を聞けること間違いなし。福岡市内の店員さんに標準語で話しかけると標準語で返してくるはずですが、久留米の店員さんならそんなことお構いなしに久留米訛りで返してくれます。それは旅情をグッと高めてくれるはずです。

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