靴やベルトについてしまった傷の補修に使われるレノベイティングカラー補修チューブ(サフィール)やアドカラー(コロンブス)。「どっちがおすすめなの?」なんてお悩みの方はいませんか?そんな皆様に向け、両方の製品を愛用している立場から、それぞれのおすすめポイントや使い分けのコツをご紹介していきます。革製品の補修を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
軽い傷ならレノベイティング・深い傷ならアドカラー
いきなり結論ですが、軽い傷ならレノベイティングカラー補修チューブがおすすめです。一方、深い傷ならアドベース+アドカラーがおすすめといえます。それぞれの理由について紹介していきたいと思います。
サフィール・レノベイティングカラー補修チューブのメリット・デメリット
まずはフランス代表「サフィール」のレノベイティングカラー補修チューブについてメリット・デメリットを紹介します。
カラーバリエーションが豊富
カラーバリエーションが豊富な事もサフィールのレノベイティングカラーのおすすめポイントといえます。なにせチューブタイプは全47色ですから、よほど変わった色のアイテムでない限り、ピッタリの色が見つかります。ちょうど良い色を見つけておけば、いつでも手軽に補修が可能です。
レノベイティングカラーの弱点は大きな傷に使えないこと
レノベイティングカラーは小さな傷の補修にはかなり便利なアイテムなのですが、大きな傷をレノベイティングカラーだけで補修することはできません。大きな傷の補修には次に紹介するアドカラー(とアドベースの組み合わせ)が便利です。
コロンブス・アドカラーのメリット・デメリット
続いては日本を代表するシューケアブランド「コロンブス」のアドカラーについてメリット・デメリットを紹介していきます。
アドベースとの組み合わせで深い傷を埋められる
アドカラー最大のポイントと言えるのが、アドベースの存在です。アドベースはレザー用のパテで、大きな傷も埋めることができます。サフィールのレノベイティングカラーではカバーしきれない深い傷も、お直しが可能です。
以下のブログでアドベースとアドカラーでブーツの補修をした模様をご紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
値段がお手頃
値段がお手頃なこともアドカラーのポイント。ホームセンターなどでは1本300円程度で購入することができます。仕事用の革靴などは擦れて色落ちしてしまうことがありますが、そんな場合には黒のアドカラーが1本あれば十分に事足りるため、かなりリーズナブルに補修可能です。
アドカラーの弱点は色味が少ないこと
アドカラーは全14色です。サフィールのレノベイティングカラー補修チューブが全47色なのと比較すると、かなり少なくなっています。絵の具のように色を合わせて使うことも可能なのですが、ピッタリの色を作るのは簡単ではありませんし、補修するたびに色を作るのは大変です。その点ではレノベイティングカラーに分があります。
アドカラーとレノベイティングカラーは上手に使い分け
以上、アドカラーとレノベイティングを使い分けるポイントでした。繰り返しになりますが、日常的なケアであればレノベイティングカラーの方が使いやすいかと思います。
一方で、大きな傷など、アドカラーとアドベースの組み合わせが圧倒的に有利なシーンもあるもの。それぞれ使いわけることがレザーの傷を上手に補修するポイントです。
お気に入りの靴やカバンにキズが…なんて場合にも、レノベイティングカラー補修チューブやアドカラーを使えば復活させることが可能です。ぜひ挑戦してみてください。
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