小型チューブアンプヘッドの人気に火をつけたOrange Tiny Terror。発売と同時(2008年頃)に購入し、いつのまにか10年以上が経過しました。これを機におすすめポイントや微妙だなと思う点についてご紹介していきたいと思います。
Tiny Terrorはすでに製造を終了していますが、中古も多量に出回っていますし、Micro TerrorやDark Terrorなど多くの後継機も販売されています。これら購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
Tiny Terrorのおすすめポイント
それではさっそくTiny Terrorのおすすめポイントをご紹介していきたいと思います。
コントロールのシンプルさ
まずおすすめポイントはコントロールのシンプルさです。つまみはボリューム・トーン・ゲインのみ。出せる音の範囲にボリュームとゲインを合わせ、トーンで微調整。セッティングはササっと終了します。
音を作り込みたいという方には物足りないかもしれません。けれど、ざっくりとしたセッティングでグッとくる音がすればそれで十分という方にはこのシンプルさは魅力的なはずです。
Orangeらしい音
Tiny TerrorはなんだかんだとOrangeらしい、いわゆるジューシーな音がします。Rockerverbシリーズとかと比較してしまうとアレですが、気軽に使えるアンプヘッドでこの「Orangeらしい音」がするということを考えますと、かなりの魅力です。そもそもスタジオにOrangeってほとんどないですからね。
持ち運びが楽
Tiny Terrorには専用のカバンが付いています。このカバンが優れもの。結構しっかりとした作りなので安心して持ち運びが可能です。電車移動でも余裕でアンプヘッドを持ち運べます。
中古での購入を検討されている方は、この専用ギグバッグの有無は重要なチェックポイントだと思います。
やっぱり見た目の良さは重要
Orangeのアンプは見た目がやっぱり良いですよね。Tiny Terrorに関しては、ギターアンプらしくない、不思議な見た目が気に入っています。ロック過ぎない感じといいましょうか。インテリアにうまく馴染んでくれます。
Tiny Terrorの微妙なところ
続いてはTiny Terrorの微妙なところをご紹介していきたいと思います。購入を考えている方はメリット・デメリットを見極めてからご検討ください。
家で弾くには音がデカい
小型アンプヘッドとはいえ、フルチューブのアンプですからかなりのボリューム。15W/7Wの切りかえができますが、7Wでも相当に音がデカいです。
家で弾くには音がデカすぎるため、相当にボリュームを絞る必要があります。こうなるとOrangeらしさは半減…。家で弾くのみであれば、小型のコンボアンプの方が使い勝手を含めておすすめです。
小型とは言えそれなりにデカい
小型とは言え、横幅は約30cm。重量は約6㎏。すごく小さいというワケではありません。足などをぶつけるとかなりの痛みだと思われます(ぶつけたことは無いですが)。小さな子供がいる場合、ちょっと危ないサイズ感です。
Orange Tiny Terrorは素敵なアンプ
以上、Orange Tiny Terrorのレビューでした。発売と共に購入して、はや10年以上。なんだかんだと手放さず、ここまで来ました。今後もしばらく持っておくつもりです。
理由はやはり気に入っているから。見た目・音・お手軽さなど、魅力がグッと詰まったアンプヘッドです。中古はかなりお求めやすい価格帯になっていますし、手に入れるなら今かもしれません。