子供が気に入っている洋服。大切に着ているうちにサイズアウトなんてことありますよね。まだ着たいという子供。パツパツすぎる現実…。そんな状況を打破するべく、自分でサイズを大きく(太く)してみました。もちろんデザインなどは多少変わってしまいますが(今回はラインパンツにリメイク)、子供は着れることに大満足。それを見て親も大満足。また、お気に入りのお洋服もまだまだ活躍できて大満足と三方よしです。子供のお気に入りの洋服(パンツ)にもう少しだけ活躍してもらいたい方はぜひ参考にしてみてください。なお、子供服をリメイクしましたが、大人用のパンツも同様にリメイク可能。ラインパンツを自作したい方の参考にもなるはずです。
サイズを大きくした子供服|ビフォーアフター
まずはサイズを大きくした子供服(パンツ)のビフォーから。
ちなみに自作したパンツです。作成した模様は下記にて紹介しています。気になった方はチェックしてみてください。
サイズを大きくしたアフターは以下。
サイドに生地を追加しています。どうせデザインが大きく変わるならと生地の色を変え、ラインパンツやトラッカーパンツのようなデザインに。ちょっとおしゃれだなと思っているのは自画自賛でしょうか。この改造で片足3cmずつ太くなりました。もちろんラインの太さで好みの太さに調節できます。
ちなみに追加した生地はオーロラリフレクターという素材。フラッシュを使って撮影すると以下のような感じです。
インパクトもありますし、夜道でも目立つので安心です。
子供服(パンツ)をリメイクで太くするやり方
服を大きく(太く)するためにできることは「足りない部分に生地を追加する」のみです。今回は横方向がパツパツだったので、横方向に生地を足さなくてはなりません。そして、パンツで生地を足しやすいのはサイド部分です。以下、やり方を写真つきで細かく解説していきます。
今回は子供服をリメイクしましたが、大人用のパンツも同様のやり方で太くできます。
サイド部分の縫い目をほどく
まずは裾をほどきましょう。
さらに、パンツサイド部分の縫い目をほどいていきます。
悩ましいのがウエスト部分の処理。今回のパンツは自分で作ったシンプルな構造だったため、キレイにほどきましたが、大胆にカットしても問題ないかと思います。パンツを太くするには、どうやったってウエスト部分の生地が足りなくなるもの。その分は足さざるをえません。
これで生地を足す下準備が整いました。
なお、パンツのサイドが折り伏せ縫い(以下の写真を参照)だった場合、ほどくのが大変ですし、もとに戻すのも大変です。
この場合、縫い目部分を大胆にカットしてもよいかと思います。
ほつれ防止にジグザグ縫いなどで処理しておくけば、特に問題ありません。
適当な生地をプラス
カットした部分に適当な生地をプラスします。同じような布で目立たないように補修するのもアリだと思いますが、せっかく手を入れるのですから、大胆にリメイクを楽しむのもおすすめです。
色々と生地を当て、雰囲気を確かめます。
黄色も良さそう。
デニムはいまいちピンとこず…。
大胆にするなら、極限まで。ということで、リフレクター素材に決定です。
使ったのはオーロラリフレクターという光を当てるとビカビカに反射する素材。スマホのライトを当てると以下のような感じになります。
ちなみに、お値段は1mで5,940円とまあまあ高級です。洋服を作るワケではないので、20cmだけ購入しました。
リフレクターは今回はじめて使ってみたのですが、縫った感じは厚めの布といったところでしょうか。縫いにくさなどは特に感じず。ただし、縫い跡は目立つため、縫うのは一発勝負です。
生地をカットし端を処理
まずは、追加する分の生地(今回はリフレクター素材)を5cmの帯状にカットします。
メーカーのHPによると「ハサミだと刃こぼれする可能性がある」とのことなので、カッターナイフを使用しました。
そして、ホツレ防止に端を処理。ジグザグ縫いができる方は、ジグザグで処理すればよいかと思います。我が家にはジグザグ縫い機能がなく、ロックミシンもないため、端を折りたたむことに。
指でしっかりと折り目をつけます。
そこからミシンで縫いました。
どう折るかは悩んだのですが、肌触りなどを考えて、リフレクター素材が内側に来るように折り曲げました。とはいえ、コレが正しい方法なのかは正直わかりません。そもそもの話として、ほつれにくそうな素材なので、切りっぱなしもアリな気もします。
生地を縫い付ける
続いてはカットした生地を縫い付ける作業。今回はシンプルに以下のように縫い付けました。
この方法であれば、家庭用のミシンでも縫いやすく、気軽に処理できるはずです。
実際に縫っているのが以下。
ポイントはあまりこだわり過ぎないことでしょうか。どうせ子供は再び大きくなって、すぐに着れなくなるはずなので、ある程度ざっくりでよいはずです。
縫い付けると以下のようになりました。
なかなかによい感じで、「これはかなりクールな仕上がりになるな」なんてことを考えていました。
裾とウエストを処理
最後に裾とウエストを処理します。裾は普通に裾上げする要領で縫えばOKです。
もともとの折り目がついているので、それに従うだけ。簡単に縫えるはずです。
一方、ウエストに関しては、元のパンツの形状によってどうすべきかは違うはず。ウエストがゴムのタイプであれば、どんな形であれ、ゴムを通せるようになれば大丈夫です。今回は綾テープを使いゴム紐を通すためのループ部分を作成しました。
以下、サイズ変更に伴い、生地が足りなくなったウエスト部分。
同じサイズの綾テープを追加します。
端を処理して縫い付けていきます。
繰り返しですが、子供服であれば、ゴムが通れば問題ありません。
ウエストが完成。
最後にゴムを通せば、出来上がりです。
大人用のパンツを同様に処理する場合、ウエストが伸びないよう頑丈な生地を足せば大丈夫です。
オマケの作業
ウエストのゴム通しを完成させる前に、ハトメを装着しました。ちょっとした見た目のアクセントです。また、パンツの前後がわかりやすくなる効果も期待しています。
ハトメは道具さえあれば、家庭でも簡単に打てるもの。DIY好きな方であれば、持っていて損はありません。
道具は以下のような感じ。
なお、ハトメには大きさがいくつかあるので、購入時にはご注意ください。今回使用したのは#300という規格です。
【商品リンク】
ちなみにハトメの打ち方は以下のようなモノ。布に穴をあけ、ハトメを通します。
裏を向けて、座金をセット。
続いては、打ち具をセットします。
あとはハンマーで叩くのみ。それほど力は必要ありません。
打ち具と布の隙間が無くなればOKです。打ち具を外し、ハトメがぐらつかないか確認します。
なお、ハトメを自分で打てると、ブーツのカスタマイズなども可能です。その模様は下記にて紹介しています。
紐を通せばスポーティーな雰囲気になるかと思いますが、子供が引っ張って遊ぶのが目に見えるため、紐は通さず完全な飾りです。
サイズアウトした子供服はリメイクで太くする
以上、サイズアウトした子供服をリメイクして太くした話でした。サイドの生地を足して、ラインパンツにすることで、簡単に大きくできます。
それほど難しい作業ではないので、気軽にチャレンジしてみてください。失敗しても、履けないパンツが履けなくなるだけなので、特に問題ないはずです。