我が家のマンションは築数十年というかなり古いモノ。部屋の中はリフォームされており、見た目には良いのですが、窓や玄関といった共有部分は古いまま。どうしても隙間風が入り込み、エアコンの効率を下げてしまいます。冬の足元など、かなり寒く、ツラい日々を過ごしておりました。窓の隙間を埋めるテープなどイロイロとためしてみたのですが、今までで一番効果が高かったのが玄関の隙間風対策を徹底すること。風の通り道が小さくなったため、窓から侵入する風がかなり減ることに!やり方を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。賃貸でも大丈夫です。
古いマンションの隙間風対策は玄関が重要
古いマンションにお住まいで、隙間風にお悩みの皆様。普段目を向けているのは窓側の対策ではないでしょうか。私もそうで、ホームセンターで隙間風対策テープなどを購入しては貼ってみて、イマイチ効果を感じられない日々を過ごしていました。
なんでこんなに隙間風が…と悩んでいたのですが、よく考えてみるに、隙間風が侵入してくる理由は空気の通り道があるからです。例えば車の窓を想像してみてください。運転しているとき、運転席側の窓だけを開けても、それほど空気は入ってきません。空気の通り道が無いからです。一方、運転席側に加え、後部座席の対角線側の窓を開くと、社内の空気は一気に流れ出します。コレが入り口と出口の大切さです。
ということは、入口である窓の対策だけでなく、空気の出口になっている玄関側の対策をしっかりとしない限り、窓側の対策を頑張っても効果は低くなってしまうということ。出口をふさげば、入ってくる量も減るはずです。
という仮説の元に玄関の隙間風対策を施してみたところ、効果はてきめん。足元を冷やしていた冷たい風が収まりました。また、一般的に玄関は一ヵ所(それに対し窓は複数個所)なので、対策の効果が高いこともポイントといえそうです。
ということで、窓からの隙間風に悩んでいる皆様、窓だけでなく、空気の出口(我が家では玄関)の状況もチェックしてみてください。特に内廊下タイプのマンションですと、建物内部である廊下の気圧が下がり、玄関からどんどん空気がモレ出す傾向にあります。
そもそも玄関に大きな穴が…
我が家のマンションはかなり古く、共用部である玄関ドアには以下の写真の通り、かなり古い郵便受けが設置されています。
大きな穴が開いていますし、外側の新聞を挿すところも隙間があります。手を当ててみると、しっかりと風を感じました…。この穴から空気がどんどんと抜け出しているということです。
これではいくら窓側に隙間風対策をほどこしても、所詮無理があるというもの…。ということで、まずはこれら穴をできる限りふさぐことにしました。
郵便受けの穴対策
郵便受けの空気穴対策ですが、一番効果が高いであろうことは、外側の差し込み口をふさいでしまうことでしょう。けれど、不在票などが投函されることもあるため現実的ではありません。
そこで、新聞受け側の穴を出来るだけふさぐことにしました。最初はザックリと養生テープでも貼ってしまおうかと思いましたが、それもちょっと恰好が悪い…。おまけに穴の裏がベタベタしてしまいます。
そこで考えたのが裏側からダンボールを貼り、養生テープで固定するというもの。見た目的にもそれほど大きな影響を与えずに済みます。
とりあえず、新聞受けの大きな穴から手を入れて作業しようと思ったのですが、なかなかうまくいかず…。新聞受けはネジ止めしてあるだけだったので、作業効率を上げるため、いったんはずしてしまうことにしました。
ネジをクルクルと回すと簡単に新聞受けを取ることができます。今まで考えたことは無かったのですが、かなりシンプルな構造です。本格的に対応したい場合、郵便受けを交換するのも良さそうです。裏側からダンボールをペタペタと貼り付け、郵便受けを取り付けて作業の第一段階は終了しました。見た目的にもそれほど違和感はありません。封筒が投函されているのかな?といった程度です。ただし、中が見えなくなってしまったので、定期的にチェックする必要はあります。
この方法であれば、賃貸の場合でも、退去のタイミングで剥がしておけば問題ないはずです。養生テープであればはがれやすいですし、新聞受けの裏側の状態をチェックされることもないでしょう。また、糊のベタベタが残ったとしても、無水エタノールなどで磨けば綺麗になります。
続いては細かな隙間風対策
新聞受けの隙間を埋めたら、てきめんに隙間風が減りました。それだけ多くの空気がこの穴を通って抜け出ていたことになります。とはいえ、さらなる対策を施すために、玄関と枠の間を細かく見ていくことにしました。使ったのはティッシュペーパーとマグネット。
いくつかの位置にティッシュを貼り付けてチェックしてみたところ、問題箇所が一目瞭然。ヒンジ側から空気がモレだしまくっていることがわかりました。ティッシュが風にゆられフワフワと踊っています。
なお、風が通りやすいよう、窓を全開にしてチェックしているので、窓を閉めている時にはここまでフワフワとはなりません。
玄関と枠の隙間を埋めるには、市販の隙間テープを使うのが良さそう。細かくチェックをしてみると、玄関と枠の間に細かな隙間があるので、ココを埋めることにします。
まあ、玄関などの共用部はかなりぼろいマンションです…。幅は1cmほどだったので、ちょうど良いサイズのテープを手に入れます。
テープがしっかりとくっつくように、しっかりとホコリを払った後に、テープをペタリ。幸いに玄関が締まりにくくなるといったこともありません。ドアを閉めてティッシュを当ててみたところ、ティッシュが舞うこともなく、それなりに対策されていることがわかりました。
玄関に対策をほどこせば、隙間風はかなり減る!
以上、古いマンションの隙間風対策として、玄関(空気の出口側)に対策をほどこした話でした。効果はてきめんで、明らかに部屋の快適性がアップ。「もっと早くに気づけばこの冬もっと快適に過ごせたのに」であったり「光熱費が浮いたのに…」など、とちょっとくやんでいる今日この頃です。とはいえ、今後快適に過ごせるかと思うと、対策を施して良かったなと思うところ。隙間風に悩んでいる方は、空気の出口でになりがちな玄関の状況をチェックしてみてください。ちょっとした対策で、隙間風を低減できる可能性があります。