シャツの襟の破れを自分で修理・補修|直し方やコツをご紹介

シャツの襟の破れを自分で修理・補修|直し方やコツをご紹介

シャツの襟が擦り切れて破れた…。襟以外はまだ大丈夫なのに…。お気に入りのシャツあるあるですよね。着るのは微妙だけど捨てるのももったいない…。そんな時には襟を裏返しての修理がおすすめです。なのですが、洋裁初心者にはシャツの襟の修理ってハードルが高いですよね。

そこで本ブログでは自分でシャツを修理してみたいという皆様に向け、直し方やコツを写真付きで徹底解説。本ブログを参考にすれば初心者でも簡単に作業ができるはずです。ミシンでちょいちょい、慣れれば15分ほどの作業でお気に入りのシャツが復活します。いわゆるワイシャツの修理もできるので節約したいという方にもおすすめです。

まずは修理後の写真をチェック

まずは修理・補修のビフォーアフターをご紹介。と思ったのですが、ビフォーの写真を撮り忘れたので修理後のみ。

修理後は襟の汚れも擦り切れもありません。お気に入りのJ.Crewのシャツもモリカゲシャツも無事に蘇りました。この修理であと1年は着れると思います。

▲ちなみに襟の裏側はこんな感じになってます。見事なまでに破れて穴があいてますね…。もともとは表側だった部分です。このように裂けてしまった襟も裏返してしまえば気にならずに着用できます。

【2021年2月9日 追記】

今度は袖が擦り切れてきたのでお直ししました。その模様は下記にてご紹介してます。ぜひチェックしてください。

シャツの襟の修理・補修は簡単3ステップ

シャツの襟の修理・補修方法は大きく以下の3ステップに分けられます。

  • 襟を取る
  • 襟を補強する(省略可)
  • 襟を取り付ける

それぞれの詳細な手順やポイントを解説していきたいと思います。

1. 襟を取る

まずは襟の取り外しです。リッパーなどを使うことも多いのですが、私はカッターとハサミを使って作業しています。

まずはカッターで襟の縫い目を1箇所カット。隣の縫い目もちょいちょいとカット。これで襟と襟を付けている台座の部分(衿台)との間に隙間ができるはずです(写真みたいな感じ)。

その隙間をグイグイ引っ張れば縫い目の糸が出てきます(シルクなどの繊細な生地を除く)。「縫い糸をハサミでカット⇒グイグイ引っ張る⇒ハサミでカット」を繰り返せば、割とすぐに襟が取りはずせるはずです。

ポイント|ほどいた縫い糸のくずをコロコロで取る

襟を取ったあと、縫い糸くずが残ります。そこにコロコロをかけると写真の通り、けっこう取れます。ラクチンでおすすめのテクニックです。

なお、縫い糸をきちんと取っておくと仕上がりがキレイになります。面倒でもキレイに取ってしまいましょう。

2. 襟の補強

続いては取り外した襟の補強をします。裏側から接着芯などを張り付けて、アイロンで固定。これでそれほど目立つことなく補強ができます。接着芯は100均でも購入可能です。

なお、補強をしなきゃダメというワケではないので、省略しても大丈夫です。

3. 襟の取り付け

補強が終わったら、襟の取り付けです。取り付け方は本格的なモノから簡易的な方法までさまざまですが、よほどのこだわりが無い限り、今回ご紹介する簡易的な方法で大丈夫です(本格的な襟の取り付け方については、またいつかご紹介したいと思います)。

なお、ミシンが無いという方は手縫いでもOKです。手縫いでシャツの襟を修理する方法については下記ブログにまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

3.1 まずは中心を縫う

襟の取り付けですが、まずは中心を1cmほど縫い合わせましょう。

襟の中心に印を入れて、台座の部分(衿台)の中心に印を入れてマチバリで固定。位置を合わせてミシンで4針ほど。これで第1段階は終了です。

3.2 端から中心に向かって縫う

中心を固定したら、続いては襟の端から中心に向かって縫い進みましょう。端から中央に向かって縫う理由は「シワができにくいから」です。

中心から端に向かって縫うと、襟の端にシワがよってしまいがちなんです。

「端から中心へ縫う」というちょっとしたことで仕上がりや着心地がよくなります。

3.3 方向を変えて、やっぱり中心に向かって縫う

端から中心に向かって縫ったら、いったんミシンから取り外し、反対の端から中心に向かって縫いましょう。中心まで縫って、余計な糸をカットしたら、とりあえず作業は終了です。

慣れないうちは縫い目の乱れやちょっとしたゆがみが気になるかもしれませんが、着てしまえば気にならないはずです。また、他人の目には触れない部分ですから、気にする必要はありません。

修理番外編:襟を取ってスタンドカラーにすることも可能

襟を取った後、台座の部分(衿台)部分だけを縫いつければスタンドカラーシャツの出来上がり。新鮮な気持ちでシャツに向き合えるので、けっこうおすすめの改造です。

お直し屋さんに頼むことも可能

ここまでご紹介してきた修理と同様の作業は洋服のお直し屋さんでも可能です。料金はおそらく3,000円ほど。

安いシャツなら買えそうですが、大切なシャツを直すという意味ではアリですよね。ミシンが無い場合や忙しい場合など検討してみてください。

擦り切れたシャツの襟は自分で修理!

擦り切れたシャツの襟、裏返して縫い付ければワリと簡単に復活します。お気に入りのシャツであれば挑戦してみる価値は大有りです。修理しないとどうせ着られないのですから、ダメ元で気軽にチャレンジしてみてください。

自分で修理しますと愛着も湧きますし、お気に入りが長く着られるというのはそれだけで嬉しいですよね。

今回ご紹介した方法でワイシャツの襟の破れを修理することも可能です(カラーステイを使う襟を除く)。仕事用の服にそこまでお金をかけたくないなんて方も是非トライしてみてください。けっこうな節約につながりますよ。

シャツの袖口を修理したいという方は以下のブログもチェックしてみてください。

ジーンズに穴があいた…という方はこちらもおすすめ。

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