子どものズボンの補修に洗濯OKという布用接着剤「裁ほう上手(チューブタイプ)」を使ってみました。結果、イイ感じにお直しすることができ、かなり満足しております。そんな裁ほう上手について、使用感やメリット・デメリットについてレビューしていきたいと思います。また裁ほう上手スティックとの比較も紹介しているので、どちらを選べばよいか検討中の方も参考にしてみてください。
「裁ほう上手(チューブタイプ)」ってこんなモノ
裁ほう上手とはボンドで有名なコニシ株式会社の布用接着剤です。洗濯してもはがれないというのがウリで、実際使ってみた結果、かなりの粘着力。 子ども服のお直しに利用したのですが、要らんところまでくっついてしまって(私のミスです)無理やり剥がすのに苦労したほどです。
容器は先が細くなっており、ドバっと出てしまうことはありません。ヘラが付属しているので、それで伸ばして使います。なのですが、私はその工程をちょっとすっ飛ばした結果、後にちょっと苦労しました。ちょっとした作業ですが、ちゃんとヘラで伸ばすことをおすすめします。
裁縫上手を塗りつけて、布同士をペタリ。あて布をして、中度に熱したアイロンで20秒ほどギュッと圧着したらあとは冷えるのを待つのみ。それだけで布同士がしっかりとくっつきます。アイロンで圧着できるため、サッとお直しができるのがポイントです。
「裁ほう上手(チューブタイプ)」 を使って子どものズボンをお直し
今回、裁ほう上手(チューブタイプ)でお直ししたズボンのビフォーです。ズボンの股部分が見事に破れていますね。元気に遊んでいるようでなによりですが、このままでは穿けません。履き心地がいのか本人が気に入っているので修理することにしました。補修の手順は以下の通り。
使い古したバンダナをカットして、各辺を内側に折り込んで、アイロンで型をつけます。端と対角線上に裁縫上手を塗り付けました。本来はこの後付属のヘラで裁ほう上手を伸ばす必要があるのですが、それを怠った結果、ちょっとシミのような感じに…。皆さんはキチンと伸ばすようにしてください。
なお、この工程でのポイントははがれやすいコーナー部分にしっかりと裁縫上手を塗り付けておくということ。それだけで剥がれるリスクを小さくしてくれます。
布同士を貼り付けたところです。すでに裁縫上手がしみだして、ちょっとイヤな予感がしてますよね。繰り返しですが、ヘラで伸ばす工程は大切です。
あて布をして、中程度まであたためたアイロンで圧着。この手の作業をする際の重要なポイントは、圧着後は冷めるまで動かさないことです(接着芯をつける場合も同様)。動かしてしまうとしっかりとくっつかず、使用中に剥がれる可能性が出てきてしまいます。
十分に冷ましたあとの写真です。写真ではわかりませんが、かなりしっかりとくっついています。とココでちょっとした問題発生。写真を良く見ると、バンダナの花柄上部分に妙なシワが寄っています。シワシワした状態で圧着してしまったようです…。
これでは着心地が悪かろうと、その部分だけは無理やり剥がすことに。なのですが、強固に張り付いた布どうしがなかなか剥がれてくれません。かなり力を込めて引っ張ったところなんとか剥がれてくれました。
これだけの粘着力なら洗濯もへっちゃらだろうなと感心した次第です。まあ、失敗するとこのように大変なことになってしまうのですが…。
とりあえず完成です。ちなみに反対側は裁縫上手スティックを使ってずいぶん前に補修した部分(その時の模様についてはコチラをご覧ください)。令和の子供とは思えない補修だらけのズボンですが、すぐに穿けなくなってしまう子供服を頻繁に買うのももったいないですし、モノを大切にすることは伝えたいと思うので、よしとします。
どっちが使いやすい?裁ほう上手チューブ vs スティック
裁ほう上手にはチューブタイプとスティックタイプがあります。私は以前スティックタイプを使用していて、今回初めてチューブタイプを使ってみました。それぞれ使い勝手が結構異なっています。まったく別物と言っても良いほどです。ということで、それぞれのポイントについてご紹介します。
使いやすいのは圧倒的にスティックタイプ
まず言えるのは「使いやすいのは圧倒的にスティックタイプ」ということです。スティックのりを使う感覚なので、いろんな所にサッと塗れて、サッと貼り付けることができます。スニーカーの内貼りを修理する際など、大活躍してくれました。
また、スティックタイプはアイロンで圧着する必要がないため、3次元的な部分の補修に便利です。洋服ってけっこう立体的ですからね
同じ子ども用ズボンを方や裁縫上手スティックとチューブタイプの両方で修理したのですが、ズボンの修理に関しては、特に股など立体的な部分に関してはスティックタイプをおすすめします。
接着力と作業効率とコスパに優れたチューブタイプ
使いやすいのはスティックタイプですが、チューブタイプにもさまざまなメリットがあります。1つはコスパの良さです。スティックタイプは1本あたり6mlとかなり少量。一方で今回使ったチューブタイプは45g入りとかなりたっぷり(まあ単位が違うので一概に比較はできませんが)。値段はほぼ同じです。コスパは圧倒的にチューブです。
なお、チューブタイプはちょっとだけ使ってみたい方に便利な17gと、大量に使いたい方におすすめの120gが用意されています。
また、待ち時間の少なさもチューブタイプのメリットです。スティックタイプは裁縫上手が乾燥するまで待つしかありません。一方で、チューブタイプはアイロンで圧着すれば乾燥するので接着剤の乾燥を待つ時間は必要ありません。忙しい人にとってサッと作業できるのは、かなり大きな要素ですよね。
裁ほう上手はちょっとしたお直しに用におすすめ
以上、裁ほう上手(チューブタイプ)のレビューでした。ご紹介した通り、剥がすのに苦労するほどの接着力で、作業も簡単。ちょっとしたお直しなどにはかなり便利なアイテムです。
裁縫上手にはスティックタイプと今回使ったチューブタイプがありますが、立体的な箇所のお直しにはスティック。平面で広い範囲の補修にはチューブと使いわければお直しの幅が大きく広がるはずです。子供服をちょっと修理したい方はぜひチェックしてみてください。針と糸が無くても、サッとお直しができますよ。