お気に入りのトートバッグ。ハンドルがレザー製でカッコよいのですが、レザーのハンドルはどうしても色が剥げてくるものです。コレも味だと自分に言い聞かせてきましたが、せっかくなのできれいにすることに。そんな時に便利なアイテムがサフィールのレノベイティングカラー補修チューブです。カラーバリエーションも豊富で、お値段もそれほど高くなく、なおかつ使いやすいという優れもの。補色したバッグのハンドルのビフォー・アフターとともに、サフィールの補修クリームの使い方やポイントなどをご紹介していきます。
まずは補修のビフォー・アフター
さっそくサフィール・レノベイティングカラー補修チューブを使ったビフォー・アフターをご紹介したいと思います。作業途中の写真なのですが、左のハンドルが補修のビフォー。革がひび割れて革本体の色が見えてしまっています。右のハンドルが補色後。ひびは目立たなくなっています。
遠目にみるとひびは分からないので、かなりきれいな見た目になりました。重い荷物を入れがちなトートバッグのレザーハンドルはどうしてもひび割れができてしまいますが、サフィール・レノベイティングカラー補修チューブなどを利用すればキレイに甦ります。
なお、このSTANLEY & SONSのトートバッグはもともとレザーの底がついていたのですが、破れてしまったため、キャンバス地でお直ししています。その模様は別のブログにてご紹介していますので、気になった方はチェックしてみてください。
サフィール補修クリームの使い方
続いてはサフィールの補色クリーム(レノベイティングカラー補修チューブ)の使い方について解説していきたいと思います。難しいポイントがあるワケではないので、気軽にトライしてみてください。ちなみにサフィールはフランスの名門シューケア用品ブランドです。
サフィール補修クリーム|下準備
下準備として、硬く絞ったフキンなどで汚れを落とします。汚れを落としておかないと、汚れの上から補色することになってしまうためです。
サフィール補修クリーム|まずは試し塗り
サフィールの補修クリームを使う場合、まずは目立たない箇所で試し塗りをします。色が合わないと失敗につながってしまうからです。なお、色合わせに失敗した…という場合にもリムーバーを使えばリセットできるので、焦る必要はありません。試し塗りから10分放置。問題なさそうなので次の工程へ進むことにします。
サフィール補色クリーム|補修箇所全体に薄く伸ばす
色に問題がなければいよいよ補修箇所全体に塗っていきます。ポイントは薄く伸ばすこと。
また、今回のように皮がひび割れている場合にはひびの中にも塗り込んでいきましょう。ひびを広げるようにして、その中に補修クリームをぬりぬり。今回は作業しやすいように指で塗り込んでいます。
「手に色つかないの?」と心配になる方もいるかもしれませんが、石鹸などで洗えば簡単に落ちるので大丈夫です。
今回のようにキャンパス地のトートバッグのハンドルに色を塗る場合には、バッグ本体に補修クリームがつかないように注意する必要があります。そういった意味でも指での作業がおすすめです。
サフィール補修クリーム|乾くまで10分放置
補修クリームを塗り込んだら10分間放置しましょう。10分程度でクリームが乾燥します。乾燥してしまえば洋服などに色が移ることはありません。
靴クリームじゃダメなの?
革の色落ちというと、靴クリームじゃダメなの?と思う方もいるはずです。結論から言えば、バッグのハンドル補修に靴クリームは避けた方が無難。というのも、靴クリームは塗料ではないため、洋服などにこすれると色が移る可能性があるからです。
靴なら洋服とこすれることはほとんどないはずですが、バッグですとシャツやジャケットにこすれるもの。使うたびに洋服に色が移るバッグっていやですよね。
バッグの補修などであれば、サフィールのレノベイティングカラー補修チューブのような、専用のアイテムをおすすめします。
アドカラーとの違いは?
サフィールのレノベイティングカラー補修チューブと似た製品として、コロンブス社のアドカラーという製品があります。それぞれの違いや使い分けのポイントについて下記ブログにまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。
レザーのひび割れはサフィール・レノベイティングカラーで補修
以上、トートバッグのレザーハンドルをサフィール・レノベイティングカラーで補修した話でした。特に難しいことはありませんし、サフィール・レノベイティングカラー自体もそれほど高いモノではありません。作業時間もあっというま。ハンドルのひび割れなどが気になっている方はぜひお直しに挑戦してみてください。
ベルトの色落ちが気になって…なんて方にもおすすめ。今回はネイビーですが、カラーバリエーションも豊富なので、補修したいアイテムにピッタリの色が見つかるはずです。