何枚あっても困らないTシャツ。オリジナルのモノが欲しくなる瞬間やちょっとアレンジしたいときってありますよね。そんなときはステンシルでプリントするのがおすすめ。道具は100均でそろうためリーズナブルですし、作業もそれほどむずかしくありません。そんなステンシルでのオリジナルTシャツ作成方法について徹底解説。これから挑戦してみたい方はぜひ参考にしてみてください。
ステンシルで作成したTシャツ(子供のコスプレ衣装)
まずは今回作成したステンシルTシャツのご紹介。保育園のハロウィンイベント用に作成したコスプレ衣装です。デザインは最近子供が妙にハマっている「太陽の塔」をモチーフとしました。
裏側は以下。
我ながらまあまあよくできました。子供も気に入って着ています。
できる限り家にあるモノと家に無かったインクなどは100均(近所のダイソー)を利用したので、Tシャツ本体を含めても費用は1,200円ほどとリーズナブル。洗濯にも耐えられます。
以下の写真は5回ほど着用と洗濯(他の洗濯物と一緒に洗濯機にて)を繰り返したもの。
首回りはちょっと伸びましたが、プリントに問題はありません。
子供のハロウィン衣装って1回しか着ないのにけっこう良いお値段しますが、Tシャツならイベント後にも着用できますし、自作なら出費を抑えらえます。
ステンシルなので同じシートを使っての複製も可能。おそろいで自分用も作成しようかななんて思う今日この頃です。
100均アイテムでできるステンシルTシャツの作り方
続いては、100均アイテムを使ったオリジナルTシャツの作り方について解説していきます。ステンシルは簡単ですし、費用もほとんどかからないので気軽にチャレンジしてみてください。親子で楽しむのもおすすめです。
必要な道具
ステンシルTシャツ作りに必要なアイテムは以下です。割と家にあるものが使えるはず。
また、ないモノもダイソー・セリアなどの100均で購入可能なモノばかり。実際、家にあったモノ以外は近所のダイソーで調達してきました。
- ボディとなるTシャツ・スエット・パーカーなど(プリントスターがコスパ高)
- ステンシルシート代わりのクリアファイルなど
- カッターナイフ
- カッターマット
- マスキングテープ
- 両面テープ
- ペンキ(100均のモノでOK)
- ペンキ用ローラー(100均のモノでOK)
- ローラー用のパレット(100均のモノでOK)
道具がそろったらさっそく作業開始です。
ステップ①:ステンシルシート作成
まずはステンシルシートの作成です。耐水でカチッとしたアイテムであれば何でもOKなので、クリアファイルなどを使うのがおすすめ。使っていないのが家に1枚くらいありますよね。
今回は広範囲にプリントしたかったため、B4サイズの「軟質カードケース」という製品を近所のダイソーで購入してきました。端をカットし、2枚に分離して使用します。
続いてはプリントしたい絵柄を用意。まずはネット上から太陽の塔のそれっぽい絵を見つけてきてプリント。輪郭線をマッキーで強調しました。
この際、絵柄を切り抜かないよう、輪郭のところどころに「線の切れ目」を入れておくのがポイント(以下の矢印部分です)。
「線の切り目」を作らずに絵柄を切り抜くとただの大きな穴になってしまいます。それではステンシルシートとしての役割を果たすことはできません。
下絵をシートに固定して、カッターナイフで切り抜けばステンシルシートの完成。
なお、シートを綺麗に切り抜くコツは作業前にカッターナイフの刃を折っておくこと。切れ味は大切です。
同じように、顔の横の赤い模様のステンシルシートも作成。
こちらはエイやっと手書きしました。
ステップ②:ステンシルシートをTシャツに固定
続いてはプリントの下準備に入ります。まずはTシャツのボディに下敷きとなるようなモノを入れておきます。プリントが裏側ににじまないようにするためのワンポイントです。今回はアマゾンの封筒(購入したTシャツが入っていたもの)を使用しました。
続いては、ステンシルシートを固定します。今回は絵柄(太陽の塔の顔)がやや複雑なので両面テープを使ってシートとTシャツを密着させました。シンプルな絵柄であれば、シートを置くだけで大丈夫です。
続いてはシートの端をマスキングテープで固定します。絵柄の入っていない本格派のマスキングテープはホームセンターなどで100円以下で手に入ります。
ステンシルシート周辺は新聞紙などでカバー。ひと手間ですが、安心して作業ができるのでおすすめです。
これにて準備完了。いよいよプリントの工程です。
輪郭をはっきりクッキリさせたい場合には、粘着力の弱いスプレー糊を使ってシートを固定しましょう。ちょっとズレるくらいも味と感じる方は不要です。なお、今回はスプレー糊は使っていませんが、そこそこきれいに仕上がりました。
今回使用したTシャツはプリントスターのヘビーウェイトTシャツ(長袖)。リーズナブルな価格帯ながらも作りがしっかりとしているので、オリジナルTシャツ作りにはおすすめです。大人用サイズはもちろんのこと、110・130・150と子供用サイズがあるのもうれしいところ。
無地のスエットやパーカーもあるので、それらを使用するのもおすすめです。
ステップ③:1色目をプリント
ステンシルでの絵柄の転写は、スプレーを使う方法やインクをスポンジでたたくなど、方法はさまざまです。今回はペンキ用のローラー(ダイソー購入)を使用しました。
ローラーは広範囲にプリントしたい場合に便利です。
インクも「アクリル絵の具にメディウムやボンドを混ぜる」や「布用絵具」などさまざまですが、今回は太陽の塔らしいワイルドな感じに仕上げたかったのでダイソー購入のペンキを使用。そのまま使える手軽さとリーズナブルな価格が魅力です。
また、布専用のインクだとアイロンなどで圧着する必要がありますが、ペンキなら乾燥するのを待つだけと作業が簡単なこともメリット。洗濯しても大丈夫なことは先にご紹介した通りです。
ローラーにインクを薄くつけて(色がかすれるくらいから始めてみてください)、Tシャツの上をコロコロ。
向きを変えてコロコロ。少しづつ、しっかりとペンキを馴染ませます。
全体にペンキがなじんだら、ステンシルシートをそっと剥がします。
あとはペンキが乾燥するまで1時間ほど放置しましょう。
その間にステンシルシートを水洗い。再利用が可能なので、綺麗にして乾燥させておきます。
ステップ④:2色目をプリント
続いては2色目(赤)をプリント。30分~1時間ほど放置して、1色目(この場合は太陽の塔の顔の輪郭)がしっかりと乾燥したら、2色目のステンシルシートを置いて、あとは同様の作業です。
ローラーにペンキをつけてコロコロと。
全体にペンキがなじんだらそっとステンシルシートを剥がします。
右側の赤い部分もプリントすれば、あとはひたすら乾燥するのを待つのみ。
1時間も放置すれば、ある程度乾燥してペンキが手につかなくなります。
ステップ⑤:バックプリント
表側をしっかりと乾燥させたら(今回は1日置きました)、背中側にもプリント。市販のTシャツだと両面にプリントされたモノは少ないのですが、自作であれば好きにできるのは大きなメリットです。
まずは型を並べて、
黒いペンキをコロコロと。
ある程度乾燥したら次の型を並べてコロコロ。
なお、太陽の塔の裏側(黒い太陽)は目の部分をステンシルシートで再現するのが困難だったので、上下に分けて作成。ちょっとしたテクニックです。
ただ、ステンシルシートをキワキワにカットし過ぎたせいで、目元にシワが…。よく考えたら、シートの境界部分は重なるようにしないとダメですね。
綿棒にペンキをつけて補修しました。
周囲の炎部分も作成していきます。プリントが広範囲なので、いくつかの部分に分けて作業しました。まずは左側です。
袖の縫い目に重なりましたが、そういった部分も無理やり乗り越えられるのがステンシルの楽しさ。いい感じになってます。
続いて足部分。
上部分をプリント。リブの上にも構わずペンキを塗布していきます。
最後に両脇部分をプリント。
以上で完成!
ステンシルでオリジナルTシャツ作りにチャレンジ
以上、子供のコスプレ用衣装にオリジナルTシャツを作成した話でした。
作り方は簡単ですし、100均を活用すれば費用もリーズナブル。子供がある程度大きくなれば、親子で作業を楽しむこともできるはずです。
最後に今回使用したアイテムについておさらいです。
・ボディとなるTシャツ
・ステンシルシート用のクリアファイルなど
・カッターナイフ
・カッターマット
・マスキングテープ
・両面テープ
・ペンキ(100均のモノでOK)
・ペンキ用ローラー(100均のモノでOK)
・ローラー用のパレット(100均のモノでOK)
Tシャツ以外はダイソー・セリア・キャンドゥなどの100均で手に入るはずなので、リーズナブルにオリジナルTシャツを作成したい方はそれらを上手に利用してください。
今回は子供用のコスプレ衣装を作成しましたが、大人用のTシャツやパーカーなどを作成するのも楽しいもの。親子でのお揃いコーデなど、ぜひ挑戦してみてください。