子供が気に入っているEテレの「びじゅチューン!」という番組。中でも「いちご泥棒」という曲が大好きです。そんな「いちご泥棒(ウイリアム・モリス)」の生地を見つけたので、子供用のパンツを作成してみました。なかなか素敵な仕上がりに子供も大人も大満足。我が家と同じように子供が「びじゅチューン!」好きな方はぜひ参考にしてみてください。
作成した「いちご泥棒」柄のパンツ
まずは作成したパンツをご紹介します。元の柄がパンチがあるだけに強烈なパンツに仕上がりました。
大人ですと着こなしが…となりそうですが、子供はまあ適当に着ています。無地Tシャツとか、あっさり目の上ならなんとかなるかな。
柄合わせなどしっかりとしようか迷ったのですが、あまり作りこむとパンチがあり過ぎる気もしたので、柄合わせはあえて適当です。
いちご泥棒の生地はネット通販でも購入可能です。なお、4歳児用のパンツ作成に使った長さは80cm。参考にしてみてください。
いちご泥棒柄パンツの作成方法
続いては「私もいちご泥棒柄のパンツを作りたい!」という方のために、作成方法を解説していきます。
いちご泥棒柄の生地を「地直し」する
買ってきたばかりの生地は歪んでいることもあるため、まずは「水通し」と「地直し」をしておきます。
まずは水通しのため、お風呂桶などに生地を入れ、しばらく放置。
1時間ほどで引き上げて、陰干しします。水が垂れてくるので、お風呂場にて。
洗濯機で脱水などすると余計に生地が歪んでしまう可能性があるため、しっかりと広げて干すのみです。この時点では1枚ペラの布なのですぐに乾燥します。これでパンツ作成後の縮み防止にもつながる作業なのでお忘れなく。
ある程度乾いたら、生地の端の方から横糸を1本引きましょう。線ができるので、それに沿ってカットすれば、縦糸と横糸が直角に交わる状態の出来上がり。
生地を広げ角に直角定規(無ければ雑誌でもなんでもよいです)を当ててみます。生地の角が直角なら生地がまっすぐな証拠。直角からずれているのなら、ズレを補正する方向に生地の耳を引っ張りましょう。
今回はほんの少し以下のようになっています(気にならない程度ですが)。
なので、矢印の方向に引っ張ります。
生地の角が直角になればOK。アイロンをかけて生地を落ち着かせます。
適当なパンツから「型紙」を作る
続いては型紙作り。型紙は普段子供が履いているパンツを参考にしました。
いちご泥棒の生地は伸縮性がありません。型紙の参考にするのは子供が普段履いているパンツの中でも「生地が伸び縮みしないモノ」を選び出しましょう。パンツを新聞紙に乗せて、くるりと線で囲めばざっくり型紙の完成です。
この時点では線がぐにゃぐにゃだと思いますが、あまり気にする必要はありません。続いては型紙を切り抜きます。
我が家では型紙のカットは子供が担当。型紙はグニャグニャですが、正確につくるよりも、工作感覚で楽しみました。
この作業では以下のような型紙ができるはずです。
完璧を目指すと大変なので、ある程度適当でよいかと思います。
いちご泥棒生地をカット
地直しをした生地に型紙をのせ、布を裁断してきます。生地を二つ折りにして、型紙をセット。ロータリーカッターで2枚(左右)一気に裁断です。型紙がグニャグニャでも、このフェーズでキレイに切れば、ある程度まともな洋服になります。
ロータリーカッターは子供の服作りにおいて「あるとかなり便利」なおすすめアイテム。今後も洋服作りを楽しみたい方は持っていて損はないはずです。
ロータリーカッターを使わず、裁ちばさみでも作業可能です。その際には型紙をしっかりと作っておくのがおすすめ。そのうえで、左右がそれぞれ同じ大きさになるよう、注意をはらって作業してください。
なお、今回の型紙は縫い代を含んでいないため、型紙の2cmほど外側をカットしています。私は適当に作業しているため目測で適当に「2cmくらい」です。
なお、カットする際は「生地の向き」には注意が必要。いちごや鳥が横向きや逆さまでは残念な結果になってしまいます。
生地の端を処理
ジグザグ縫いができるのであれば、この時点で生地の端を処理しておきましょう。後の作業がかなり楽になります。ウエストと裾部分はジグザグ縫いしなくても大丈夫ですが、ジグザグ縫いすると問題があるワケではないため、ぐるっと1周してしまってOKです。
写真が無いのは我が家のミシンではザクザク縫いができないため。折り伏せ縫いとバイアステープによるパイピングでなんとかしました。
ロールアップするとピンクのパイピングが見えます。このように、ジグザグ縫いができないミシンでも、工夫次第で作成可能です。
生地を縫い合わせ
ジグザグ縫いなどて布端の処理をしているのであれば、あとは簡単。以下の順番で縫っていきましょう。
①前後の股部分を縫い、アイロンで縫い代を開く
②脚の内側部分を縫い、アイロンで縫い代を前側に倒す
③脚の外側部分を縫い、アイロンで縫い代を開く
ポイントとなるのが「1箇所縫う度にアイロンをかける」こと。パーツが組みあがれば組みあがるほどアイロンはかけにくくなるため、面倒でも都度アイロンをかけるようにしてください。
ここまでくると、だいぶズボンらしくなったはずです。
ウエストのゴム通し部分の作成
続いてはウエストの作成です。
肌に当たるウエスト内側は柔らかい布が良いだろうと、コットンの綾テープ(35mm幅)で処理する事にしました。
綾テープの端を一つ折りにしてザッと縫っておきます。
それを中表で縫い付けましょう。
一周できました。
ひっくり返して綾テープの下部を縫えばウエストの出来上がり。
ゴムを通してみました。
なお、写真に見えている綾テープの隙間がゴムの通し口です。
裾上げ
続いては裾上げです。今回、型紙がいい加減ということもあり、裾の長さがそろっていなかったため、まずはロータリーカッターで裾を切りそろえます。
裾の布を3つ折りにして縫えばOKです。
お尻にポケットをつける
最後にお尻にポケットをつけました。子供がポケットにモノを入れることはほとんどないため、機能としては不要なのですが、あると前後がわかりやすくなります。
ポケット作成もまあまあ適当。
適当な大きさに布をカットし、下部の隅にギャザーを寄せます。
それを良さそうな位置に縫い付ければOKです。
最後にウエストに適当な幅のゴムを通します。
これにてパンツの完成です。最後にもう一度完成品の写真をご紹介しておきます。
なかなかによい感じです。
ほぼ同じ作り方で大人用のデニムパンツを作成しました。その模様は下記ブログにてご紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
お気に入りの生地でパンツを作ってみて!
以上、子供が気に入っている「いちご泥棒」の生地でパンツを作成した話でした。パンツは洋裁の中でも難易度が低めなので、初心者でもなんとかなります。お気に入りの生地を見つけたら、ぜひチャレンジしてみてください。型紙作りなど、子供と一緒に楽しめばかなり盛り上がります。