持ち手が革のトートバッグを自宅で洗濯してみた話|洗い方解説

持ち手が革のトートバッグを自宅で洗濯してみた話|洗い方解説

お気に入りの持ち手が革のトートバッグ。愛用しすぎてだんだんと汚れが目立つようになってしまいました…。かなり分厚いワイルドなキャンバス地のバッグなので「汚れも味」といえないことは無いのですが、やはりきれいな方が使っていて気持ちが良いもの。一方で悩ましいのが持ち手が革ということです。革と布のバッグを専門業者のクリーニングに出すと新しいトートバッグが買えそうな値段になるため、自宅で洗ってみることにしました。結果としては白さが戻り良い感じに。洗濯のビフォー・アフターや、洗う際に気を付けたポイントなどについて解説していきます。レザーハンドルのトートバッグを自宅で洗いたい方はぜひ参考にしてみてください。

自宅で洗ったトートバッグ(革と布のコンビ)のビフォーアフター

まずは洗濯前の全体像をご紹介。この写真だと一見きれいに見えるのですが、実はそうでもなく…。

裏側を見てみると以下。ジーンズなどにこすれたせいでしょうか。ハンドルから斜め左したに向かい、青っぽい色がついています。また、全体的に汚れが目立っており、味というにはちょっとキタナイ感じです。

とここまでが洗濯前のビフォーの写真。ここからは洗濯後の写真をご紹介していきます。まずは全体像です。プリントが若干薄くなった気もしますね。また、ボトム部分のネイビーもちょっと薄くなったかな。まあ、これらは味です。

一方、ジーンズの染料が移り一部が青くなっていたトートバッグ裏側の写真が以下。きれいに汚れが取れていますし、全体的に白くきれいになりました。

以上が洗濯のビフォー・アフターです。洗濯してよかったと思える、かなり満足のいく結果でした。

【追記】

同じトートバッグにコーヒーのシミがついてしまったため部分的にきれいにしました。その模様は下記ブログにてご紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

トートバッグのレザーハンドルを交換しました。その模様は下記にて紹介しています。

レザーハンドルトートバッグの洗い方

続いては持ち手が革のトートバッグの洗い方についてご紹介していきたいと思います。大きなポイントとなるのが、レザーハンドルから染み出してくる革の染料をバッグ本体につけないようにすること。シミになってしまうからです。下記はハンドル部分をアップにしたモノ。ハンドルの下に茶色っぽい汚れがあるのがわかるかと思います。

コレがまさにレザーハンドルから染み出した染料による汚れ。前回適当に洗った際についてしまった部分です。この汚れがまた頑固で…。残念ながら今回の洗濯でも落とすことができずじまいでした。そういったことにならないよう、「レザーハンドルから染み出してくる革の染料をバッグ本体につけないようにする」を徹底することがレザーハンドルのトートバッグを洗う上でカギを握ります。

なお、今回洗濯したのはStanley & Sonsのレザーハンドルトートバッグですが、LL Beanなど他メーカーのレザーハンドルトートバッグも同様の方法で洗えるはずです。

ちなみに、今回洗濯するにあたり、洗濯機で丸洗いしちゃおうかという誘惑にかられたのですが、型くずれといったことを考えると、基本的には手洗いが良いかと思います。

全体をぬるま湯につけて放置

まずはバッグ全体をぬるま湯に浸してしまいます。暖かいお湯の方が汚れが落ちやすくなるからです。とはいえ、レザーは熱に弱いので、ぬるま湯というのがポイント。大きめのバケツにバッグを入れて、シャワーでじゃぶじゃぶとそそぎます。

持ち手が革なのに濡らして大丈夫なの?という声が聞こえてきそうですが、この手の作業をする際、ハンドルだけ濡らさないようにするというのはかなり難しく、現実的ではありません。いっそ濡らしてしまった方が、のちの作業が楽になります。

しばらく放置すると、お湯がなんとも言い難い色に…。それだけ汚れが溜まっていたということですね。コレが落ちただけでも洗った甲斐があります。あまりきれいな映像ではないため、画像は割愛しています。

タワシとエマールでゴシゴシ

続いてはバッグ本体部分をエマールとタワシでゴシゴシとこすっていきます。トートバッグはえてしてタフな生地なので、ゴシゴシこすって大丈夫です。湿ったレザーから染料が溶け出してくることがありますが、この時点ではそれほど気にする必要はないはずです。

こうやってみると、かなり汚れていたのがわかります。

レザーハンドルのトートバッグはなかなか洗濯できるものではないので、とにかくしっかりと洗っておきましょう。縫い目の部分などは特にしっかりと。

ある程度洗ったら、シャワーで泡をしっかりと洗い流します。その際、以下のように、トートバッグをさかさまにしてシャワーをかけました。

レザーハンドルからの染料がなるべくキャンバス地につかないようにするためです。

洗濯後は水気をふき取る

泡をしっかりと洗い流したら、ぼろ布などでレザーハンドル部分の水気をふき取っておきましょう。そのひと手間が、レザー部分から染み出した染料がバッグ本体を汚すのを防ぎます。

風通しの良い場所で陰干し:レザーハンドルが下に来るように

続いては乾燥です。そこで重要なポイントがレザーハンドルが下に来るようにすること。レザーからの水分がバッグ本体に移るのを防ぐためです。

レザーハンドルが使われているようなトートバッグはおそらく自立できるはずなので、洗濯干しの上に、下記のように置いておけば良いかと思います。

また、直射日光で急に乾燥させてしまうとハンドルがガビガビになる可能性があるため、直射日光を避けるようにすることもポイントです。

レザーが半乾きの状態でオイルアップ

続いてはレザーをオイルアップ。半乾きの状態でオイルを入れておけばガビガビになるのを防いでくれます。靴のお手入れに使うオイルをご利用ください。

なお、ミンクオイルだと革が柔くなり過ぎる可能性があるため、重い荷物を入れがちなトートバッグのハンドルに使うのは避けた方が良いかもしれません。私が使ったのはブーツ用の下記オイルです。

再度乾燥

ハンドルにオイルを入れたら、再度乾燥させます。ここまでくれば、レザーハンドルの染料がバッグ本体を汚す可能性は低いので、普通の向きにしても大丈夫なはずです。ただし、直射日光は避けるようにしましょう。

しっかりと乾燥すれば作業は終了。お疲れさまでした。

同じようなレザーハンドルのトートバッグをスチームクリーナーできれいにしました。その模様は下記ブログにてご紹介しています。

持ち手が革のトートバッグは自宅で洗濯可能

以上、レザーハンドルのトートバッグを自宅で洗濯してみた話でした。当たり前の話ですが、洗えばきれいになり、気持ちよく使うことができるようになります。

ポイントはひとつ。レザーハンドルの染料がキャンバス地に移らないようにすること。それだけ気をつければ、洗濯は可能です。我こそはという方はぜひチャレンジしてみてください。

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